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現代の子どもたちの運動機会減少について


2月24日、東京都オリンピック・パラリンピック準備局主催による「令和2年度東京都スポーツ推進企業交流会」に参加をいたしました。

その中で、

・野村不動産ライフ&スポーツ株式会社様

 「こどもみらいプロジェクト~この街と、こどもの未来をつなぐ~」


の事例が大変興味深く、オンライン授業や外出自粛により子ども達の運動機会が激減している中、5歳~12歳までの間の運動体験の大切さについてまとめさせていただきました。




当社では、各スポーツチームOBによるスポーツ教室の1DAYスポーツ教室の開催のご案内を行っております。

幼児期・児童期の身体経験は「身体知」として深く身体に刻み込まれていきます。5歳~12歳までのいわゆる「『プレ・ゴールデンエイジ』『ゴールデンエイジ』」の最も運動技能の習得に適した時期に、多用な運動経験が必要となります。

健康二次被害が叫ばれる昨今、「『プレ・ゴールデンエイジ』『ゴールデンエイジ』」のお子様を持たれる社員様向けへの福利厚生として、社内イベントの一環として、貴社プロモーションとして、運動機会の提供としてもご検討いただけます。


データで見るこどもの今

小・中学生の「走る・跳ぶ・投げる」といった基礎的な運動能力と、柔軟性や敏捷性等の体をコントロールする能力は低下傾向 (スポー ツ庁の「体力・運動能力調査」)


3つの「間」の消失…

「遊び時間」「遊び空間」「遊び仲間」

テレビ・ゲーム・ネット・スマホの熱中により、体を使って遊ぶ時間が著しく減少。


◆10歳ころまでの体験が大切

子どもは10歳までに脳の発達がほぼ完成する。

外遊びや同年代との交流、自然を楽しむ等の活動は10歳までにしておかねばならない。


◆ 外遊びの時間1日平均14分

20年前の1日当たりの子どもの外遊び時間は「約3時間」。

現代はテレビ視聴時間が最も長く、次いで習い事や塾そしてゲームとなり、屋外の遊びは14分と非常に少ない。


◆ 小学生が習い事以外でよくやるスポーツ・遊び

  1位:スポーツはしない(24.7%)

  2位:かけっこ(23.7%)

  3位:水泳(19.8%)


そもそも、普段スポーツをしないが1位。

学校の授業やレクリエーション、休み時間や放課後に小学生が触れる機会が比較的多い種目が続く。ゲームや携帯電話の利用時間の増加傾向も運動時間の短縮につながっている。


◆ 共働き世帯が67.01%

子どもを取り巻く環境の変化は大きく、ここ20~30年で、共働きの世帯が33%から67%となっており、親子で過ごす時間自体が減っている傾向にある。

2006年頃から、出産後も離職せずにフルタイムで働き続ける女性が増え始め、共働き世帯が専業主婦世帯を大きく上回るようになった。


◆ 土日も放課後も一緒に遊ぶのは同学年

外遊びが減ったことで、地域の同世代と触れ合う機会が減り、放課後、休日ともに一緒に過ごす相手は「同じ学年や同い年の友達」が6~7割と最も多い。

「学年や年の違う友達」は3~4割。現代っ子は異世代の友達や家族以外の異世代との交流機会が少ない。

過去、自然にできていた幅広い年代とのコミュニケーション機会が減ったことで自分の意志を表現する力などのコミュニケーション能力の発育にも影響している。



  • ヒトの運動能力は、遺伝などの先天的なものではなく、小さいときの運動経験の量や質による後天的な要素が多分に含まれる。

  • スポーツの力で、子ども達への「自尊心」「やりきる力」「協調性」「コミュニケーション力」といった非認知スキルを磨くことが出来る。

  • からだ、あたま、こころ『身体知』の連携を子どものうちに磨く。


プレ・ゴールデンエイジ、ゴールデンエイジについて

●プレ・ゴールデンエイジとは?

◇ 神経系の発達が著しい5歳から8歳頃をいい、脳をはじめとした神経回路の配線が急ピッチで進められ、体内に様々な神経回路が張り巡らされていく大切な時期のことを言い、動能力、とくに巧緻性(身体の器用さ)と言われる細かな身体のコントロールや、身体の多様な動かし方を学ぶのに最も適している時期、運動技能の臨界期と言われ、基礎はこの年代に形成されます。

「スキャモンの発達・発育曲線」でも神経系は5歳から8歳の間で、完成するまでの90%までに至るとされています。

この時期の子どもは、長続きはしないものの高い集中力をもっているという特徴があります。

この時期に多種多様な動きを体験させ、体を動かす楽しみを知ることが、その後の動作の習得や専門的な技術の上達へとつながっていきます。


● ゴールデンエイジとは?

◇ 9歳から12歳頃(小学校高学年)をいいます。神経系の発達がほぼ完成し、動きの巧みさを身につけるのに最も適している時期です。また、一生に一度だけ訪れる、あらゆる動作を短時間で覚えることのできる「即座の習得」 を備えた時期として重要視されています。

ただしこの「即座の習得」は、それ以前の段階で様々な運動を経験し、神経回路を形成している場合にしか現れません。だからこそ「プレ・ゴールデンエイジ」が重要になるのです。また、この時期は、精神面でも自我の芽生えとともに、競争心が旺盛になってくる時期なので、高度なテクニックを身につける子どもも多く見られます。一度習得した技術は大人になってからもずっと身につい ているので、この時期に多くの技術を学ばせることが、将来大きく伸びるためのポイントともいえます。しかし、筋力が未発達なため、強さや速さに対する体の準備はできていないので、大人になっても必ず残る「技術」を身につけさせるようにすることが大切です。


スキャモンの発達・発育曲線

横軸が年齢で0歳から20歳まで、縦軸が成長の度合いを示しており、20歳の時期の成長を100%として0%から200%が刻まれています。このグラフ中には4つの曲線のそれぞれが身体の部位別の成長度合いを示しています。着目していただきたいのは、神経系の発育発達の度合いを示す神経系型(青色)と呼ばれる曲線です。5歳頃までに脳は成人の80%程度まで成長し、12歳頃までに成人とほぼ同じ大きさまでに発達します。この時期にバラエティに富んだ適切な運動をおこなうことで、神経系の発達が促されます。


●リンパ系型

リンパ系型には、胸腺、リンパ線、扁桃が含まれています。

ピークは12歳ごろで、成人の2倍に達します。

その後は、徐々に縮小していき、100%に落ち着きます。


●神経系型

神経系型には、脳、脳頭蓋骨、脊髄、視覚器(眼)が含まれています。

運動神経や手先の「器用さ」リズム感。

生後0歳から急激に発達していき、5歳頃に全体のおよそ80%、6歳頃では全体のおよそ90%と、特徴的なグラフとなっています。

生後0~6歳にかける6年間という期間は、他の年齢よりも神経系の発達が飛躍的です。一方、6歳以降は12歳頃までに全体のおよそ100%の神経系が出来上がっています。


●一般系型

一般系型には、骨格、身長、体重、筋肉、循環器、消化器、血液が含まれています。

S字カーブを描くのが特徴です。




出典: Scammon, R, E. (1930). The measurement of the body in childhood, In Harris, J, A., Jackson., C, M., Paterson, D, G. and Scammon, R, E.(Eds). The Measurement of Man, Univ. of Minnesota Press, Minneapolis.